生き方に迷ったら見返してほしい。
どうも。空蛙です。
トラウマはふと思い出される
「武士であるとか町人であるとか、そういうものはこの世の借り着で、正真正銘なのは人間いっぴきの坂本竜馬だけである。と竜馬は思っている。」
竜馬がゆくからの引用だ。
僕はこの考え方が好きだった。
そして同じように考えていた。
身分とか地位とか間柄とかそんなものは関係ない。
そんなものすべてを引っぺがして、ただ人間として人と関わりたいと思う。
もちろん世間一般の人と考え方がずれていることは分かっている。
そんなことを言っても、どこにでも身分による格差や、地位による権力、間柄による偏見は存在する。
もしかしたら自分を生き辛くするだけかもしれない。
学校の先生に、君は少し人とズレていると怒られたときもあった。
それでも世間や常識という言葉は嫌いだし、ズレていても生きていけると思っていたんだ。
限界
自由に生きたい。
ここんとこ強くそう願っていた。
何事にも縛られず自由に生きる。
これが人生を豊かに送る手段だと思っていた。
そして限界を迎えた。
僕をひどく迷わせる
僕の自由が人を傷つけている。
僕の幸せが人を不幸にする。
自由に生きることは、誰彼にも一切の責任を負わない弱さではないのか。
その疑問を抱いてしまった。
自由に生きることで失物だらけだ。
僕の生き方は間違っていた。もっと礼をもって生きる方が自分は幸せになるかもしれない。そう思った。
今思い返せばずっと、自由に生きるか、礼をもって生きるかで揺れていた人生だ。
自分を中心に生きるか、人を中心に生きるかで迷っている。
思いやりや気遣いを中心に生きる。人の気持ちに寄り添って生きる。僕はそんな生き方を選ぶことも出来る。
でもそれでいいのだろうか。何か違うと思う。
別に自分を中心に生きていたって、僕にも誰かの幸せを願いたいときもあるし、その願いが人を傷つけるときもある。
ただ迷った。
自分の中に残ったもの
誰にも譲れないものを一つ。それがあればいい。
どっちの生き方もきっと僕を迷わせる。
だから一つ譲れないものを決めようと思った。
その譲れないものを判断規準にする。
そのためなら人の気持ちを優先するし、人を切ってでも自分の気持ちを取る。
本当に失くして困るものは何か。
もし一つだけ選べるなら。
僕は何を選ぶ。
考え抜いた。そして一つ心に残った。
そんな自分が好きか。
これだけは譲らずに生きる。
誰に誤解されようと、何を失おうとも、自分が自分を嫌いになるような生き方はしない。
おわり。