教員から見た学校と子供の話をしよう

学校に勤める中で経験した事。それについての考察を発信しています。同業者はもちろん、子供が何を考えているのか分からない保護者や、友達について理解したい子供に役に立つ情報を届けます。(元タイトル:空の深さを知る)twitter : https://twitter.com/j78wtQKi66jYUIR

幻想とは目に見えない理想だ。理想とは目に見える現実だ。

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どうも。空蛙です。

 

 

 

 

 

 

 

 

悪い奴ではないんだけどなあ・・・

僕の頭を悩ます一人の男の子がいます。

その子はとても構ってちゃんな中学生。名を構介(カマスケ)とします。

授業中に奇声を発したり、シャーペンを舐め始めたり変な行動ばかりしています。

変な行動をとると誰かが反応してくれるので、それが楽しくて仕方ありません。

とにかくそんなカマスケに授業を妨害されて困っていたのです。

 

今日は自習の時間。

やはりカマスケは落ち着きません。

僕は再三注意しました。

「いい加減にしろよ。」

「お前は楽しいかもしれないけど迷惑だろ。」

「それはお前のためになっているのか?」

それでも一瞬おとなしくなるのですがすぐにヘラヘラ邪魔し始めます。

ついに僕は怒りました。

「うるせえな!!・・・出てけよ。」

いつもなら注意しても変わらない空気が氷りついたのが分かりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて人の気持ちを考えてみた。

普通なら、静かになった。よしよし。というところ。

大満足のはずです。

しかし、僕はカマスケの気持ちを考えました。

カマスケは怒鳴られて悲しいんじゃないだろうか。」

それを物語るように、怒鳴られてからは机に伏して自習しませんでした。

僕は自分がやってはいけないことをしたなあと思いました。

怒鳴ったことは誰にとってプラスで誰にとってマイナスだったのか。

最初は、そう考えると怒鳴ったことが正か誤か分かるのではないかと思いました。

カマスケによって集中を乱されていた子たちは、カマスケが静かになれば勉強し始めることが出来ました。

きっとクラス全体にとっては良かったのでしょう。

ですがカマスケにとってはマイナスでしょう。怒られることにより勉強へのモチベーションが低下し、貴重な自習時間を伏して過ごしてしまったんですから。

怒鳴ったことは良かったのか悪かったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想という山を登れ

僕は迷いました。

そのときふと別の考え方が浮かびました。

全体にとってプラスかマイナスかよりも大切なことがありました。

それは自分の理想にとってどうなのかです。

理想に近づくような判断であればやって良いと思います。

これを目先の事情に囚われてしまうと間違った方向に判断してしまうこともあります。

たとえば・・・

 

僕は理想という名の山頂を目指して山登りをしている。

山のふもとにいるときは山頂が見えた。

自分が目指したい場所がはっきりと分かっていた。

しかしいざ登山を始めると、道の途中で幾度も壁がある。

「僕は上を目指すんだ。」

そう思って目の前に現れた壁はどんどんと登っていった。

すると、そのうち視界が広くなってくる。

「もうすぐ頂上だ。」

一目散に頂上に駆け上がった。

頂上に上ると達成感もつかの間、ため息をついてひどく落胆した。

はるか遠くに目指していた山頂が見える。

自分がいま立っている山頂は目指したものではなかったのだ。

どんなに壁を登っても目指した理想は遠くのまま。

 

判断をするときは常に自分の理想と照らし合わせて正か誤か判断しなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の理想とする授業は

僕の理想は何だろう。

そう考えてみた。

数学の授業の理想でいえば、数学の面白さが伝わる授業だ。

数学の面白さが伝われば、生徒は数学に興味を持ち始めるだろう。

そして、興味を持ち始めれば、生徒は授業を真剣に聞くようになるだろう。

生徒が授業を真剣に聞くようになれば、もっと数学の面白さが伝わるだろう。

そうやって良いループに引き込むのが理想だろう。

 

じゃあ何をどうすればいいのか。

きっとカマスケは僕の授業がつまんなかったのだろう。

だから授業妨害をするのだ。

だから僕はもっと授業を真剣にやる。

もっと面白いものを伝える努力をする。

そうすればいいのだ。

目の前の壁は登らない。

理想を常に視界に捉えながら真っ直ぐ進んでいきたい。

君の理想は何だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり。